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イベント集客の手順(2) ~広告出稿の前に確認したいこと~

イベント集客の手順(2)イメージ登頂時の事前の観測

広告出稿の前に


 前回の記事、イベント集客の手順(1) 〜既存アセットの確認〜では、既存アセットで大きく5つの選択肢を考えました。


集客でまず手をつけていただきたいのは、この既存アセットからの集客です(5つ目の「今までのWebマーケティングで貯めたデータ」は少し例外ですが)。


この既存アセットから集客をしてみて、今回自分たちが目標にしている集客の人数に達している場合は、それで集客終了ということになります。


しかし、大体の場合、これだけでは足りないかと思います。足りない分は、主に広告を出稿して集めることになります。(※広告以外に集客手段が無いわけではありませんが)


広告の出稿場所などをご案内する前に、いつから広告配信をすればいいのかを確認していきましょう。


既存アセットでどれくらい集客できたかと、目標人数との差がはっきりと分かる場合は、必要な広告予算の算定はある程度容易にできます。


ただ、既存アセットの中で打ち手を打ってみて、その効果の是非がなかなかハッキリと分からないこともあります。


そういう時は、ちょっと乱暴な結論ですが、既存アセットの効果が分からない段階から、広告配信の決断をすることをオススメします。その理由を、ちょっとお話しますね。

集客は「スケジュールの獲得」

集客は、言い換えると「スケジュールの獲得」です。何月何日の何時から何時まで、参加者のスケジュールを押させえさせていただくという行為です。


物理的に他の用件に勝利して、そこのスケジュールをいただかないと、お客様は来てくれないということです。


実生活に置き換えて考えてみましょう。


例えば、友達を遊びに誘う場合、1週間前に「来週の日曜空いてる?」と誘った場合と、「来月の最後の日曜空いてる?」と誘った時、相手がOKしてくれる率が高いのは、おそらく後者の場合ではないでしょうか。


これはとても簡単な理屈で、極端な話、例えば、1年後の今日のスケジュールは空いてますか?と聞かれた場合、結婚記念日とか親戚の何回忌とかでもない限り、ほとんどの方が空いてますよね。


つまり、イベント開催日が遠い未来になるほど、集客は容易になるということです。


ただ、少し注意しなければいけないのは、開催日が極端に遠いと、人は参加をためらってしまう傾向があります。


あまり日程が先すぎると、その日の周辺に競合する用事が発生していないか、不明すぎるからです。


また、重要な用事が無かったかを確認したり、身近な人に確認しないと予定を入れられないという状況も発生させてしまうかもしれません。


その確認をしている間にイベントへの申し込みを忘れられてしまう危険性があることも、心にとめておきましょう。


では、ちょうどいい集客のタイミングは、いつなのでしょうか?


答えは、1ヵ月前です。1ヵ月前をピークに、だんだんと反応は悪くなっていき、1週間前を過ぎると、急激に参加者が集めにくくなります。
(リアルイベントの場合の話です)


これが何故なのかは明らかではないのですが、人が予定を決めるときに、1週間単位で考える方が多いということなのかもしれません。


イメージ、こんな感じです(イベント内容や状況により変動はあります)。

集客のしやすさと時間の関係(リアルイベント時)

最適な集客スケジュール

1ヵ月前に集客効率のピークを迎えると言うと、じゃあ1ヵ月前から集客を開始します!という方がいるのですが、それでは遅いです。非常に。


集客では、予想できなかったことがたくさん起こります。


アテにしてたインフルエンサーが連絡付かない、スポンサーの方針でSNSでの告知ができないなど、細かく調整していくと、あれこれと問題が出てきます。


しかも、既存アセットで打ち手を講じても、思うように反応しないなんてことは、よくあることです。


それに、ピークを迎える1ヵ月前に、課題・力点・担当者など、いろんなことが具体的に決まっていないと、最も大事な時期に、思い切り集客のアクセルを踏むことができないですよね。


そういうことを考えていくと、ピーク期に思い切り集客をするためには、1ヵ月前よりもさらに少し前から集客を開始しておかなければならないということを、覚えておいてください。


理想のスケジュールを言うと、既存アセットでの集客は2ヵ月前から始めて、1.5ヵ月前くらいまでにはその効果を確認できていること。


既存アセットの効果を確認するのと並行して、広告を少しずつ流し始めましょう。


もし予算の心配があまりない場合は、既存アセットでの集客と、広告の出稿開始は、同時でもいいかもしれません。


広告の効果を確認し、反応の良い媒体や配信方法を確定させて、1ヵ月+1週間前くらいから本格的に広告を出稿していく…。


といった感じが理想的です。繰り返しになりますが、もし広告をもう少し早く始められるのならば、それでもよいかもしれません。


少し話が逸れますが、集客がおよそ2ヵ月掛かるのですから、イベントの企画は少なくとも3ヵ月前には動き出していないと、間に合わないということですね。


本当は、企画でも色々と課題が出てくると思うので、4ヵ月くらいは時間がほしいところではないでしょうか。


イベントを始めて実施する方は、この時間的なスケジュール感覚をどう持てばいいのか、分からない方が多いかもしれません。参考にしていただけると、うれしいです。





というわけで、第2話では、既存アセットの打ち手の後、広告の話の前に、時間的な観点で確認したいことを書いてみました。


「1ヵ月前にピークが来る」ということを、どうしてもお伝えしたかったです。


第3話はこちらです。


お読みいただき、ありがとうございました。


ハナタ

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