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~SNS広告~カスタムオーディエンスとは【技術の話】

カスタムオーディエンスとは。イメージ画像。

 
この記事では、「カスタムオーディエンス」を使った広告について、汎用的な知識を公開します。



TwitterやGoogle広告でもカスタムオーディエンスはございますが、この記事でご説明するのは、Facebookでのカスタムオーディエンスの考え方です。

ただ、他のプラットフォームでも、ほぼ同じ考え方だと思って、そんなに大きな間違いはないかと思います。



Facebook広告では、「出稿の目的」が、選択肢としていくつか用意されております。

例えば
①できるだけ多くの方に広告を見てもらえるようにする

②できるだけ多くの方に広告をクリックしてもらえるようにする

③できるだけ多くの方に商品を買ってもらえるようにする

ざっくりと分けてこの3つが、「出稿の目的」の選択肢です。



広告を配信する際、大抵の場合、何か売りたい商品があります。そのため、上に並べた3つのうち、③が、最も効率の良い広告になる可能性が、高いでしょう。



ただ、③の広告の効率をあげるためには、必要な要素があります。それが、「マーキング」というものです。

マーキングとは、あなたが商品を売っている商品のページで、どんな方が「購入」ボタンを押したのかという、データのようなものです。



このデータの中には、あなたの商品を購入した方の趣味・趣向をはじめとした、色んな情報が含まれています。個人情報とは違う(たぶん)のですが、人物像のようなものです。



③の広告では、このデータを参考に、どんな人に広告を見せ、どんな人に広告をクリックしてもらえれば、効率の良い広告になるかを、ロボットが勝手に計算して、調整してくれます。



このマーキングが十分でないうちから、③のやり方で広告を出稿してしまうと、ほとんどのケースで、いい結果は得られません。

なぜなら、参考にするためのデータが無い状態では、効率的な広告出稿の仕方を、ロボットは考えられないからです。



私の場合、クライアントの商品が、世に初めて出る商品の場合は、まずは②の、できるだけクリックしてもらうための広告を、出稿します。

ゆくゆくは③の広告を出稿するための、準備のような感じです。



②の広告を出稿していると、上手くいけば、ある程度の出稿量で、いくらか商品が購入してもらえます。

②の広告で、ある程度の購入をしてもらえたら、”商品を購入した人たち”というマーキングが溜まってきます。



マーキングが溜まったら、③の広告に切り替えて、広告を配信してみます。すると、大体の場合、②の広告より、効率の良い広告配信が期待できます。



どのくらいマーキングを溜めれば、③の広告で効率の良い配信ができるのか?

それは、ケースバイケースですが、安心できるデータ量の目安としては、1,000件くらいで考えておくと良いかと思います。



「購入」ボタンを1,000回ほど押してもらえていて、ちゃんとFacebookPixelを設置できているのなら、③の広告で驚くほど効率の良い広告を出稿できる、可能性があります。



FacebookPixelという言葉が出てきました。これは、Facebookの広告配信ツールに、マーキングのデータを伝えるための、仕掛けのようなものです。

これをご自身のサイトに埋め込んでいないと、いくら購入ボタンを押してもらっても、マーキングはゼロのままになってしまいます。



FacebookPixelのお話も、また別の機会にお話しますね。ひとつだけ言うと、あなたがもし、インターネットで商品を売るなら、まずサイトにFacebookPixelを埋めましょう。

FacePixelを埋めたら、購入ボタンでイベントトラッキングすることを、1番最初に行ってほしいと思います(説明していない専門用語を連続で出してしまい、すみません)。

たった今から広告を配信するつもりはなくても、いつかは広告を配信するかもしれませんので、ぜひ、ご自身のサイトにはFacebookPixelを埋めておいてください。



さて、まだこの記事には「カスタムオーディエンス」のお話が出てきてません。

カスタムオーディエンスとは、一言で言うと、人の集合体です。どんな人の集合体にするかは、カスタムオーディエンスを作成する時に、選択することができます。



例えば

Ⅰ. ご自身のサイトに来た人たち

Ⅱ. ご自身のサイトでQ&Aのページを見た人たち

Ⅲ. ご自身のサイトで「購入」ボタンを押した人たち

などが選択できます。



カスタムオーディエンスを使って、例えば、「直近30日以内に自分のサイトに来た人たちだけに広告を表示させる」といった、再訪問を促す広告も配信できたりします。



別の機会に詳しくお話しますが、このやり方は、イベント集客などで、申込締切が間近なタイミングで、効果を発揮してくれることが多いです。



つまり、カスタムオーディエンスは、”広告を配信する対象”を設定する時に、大いに活用できます。



カスタムオーディエンスの機能は、これだけではございません。カスタムオーディエンスの醍醐味は、「類似オーディエンス」を作れるところにあります。



例えば、”商品を購入した方”というカスタムオーディエンスを作成したとします。もし、広告で更に商品の販売数を増やしたい場合、このカスタムオーディエンスを使い、すでに購入してくださった方々に広告を表示させても、あまり意味はないかもしれません。



そこで登場するのが、類似オーディエンスです。類似オーディエンスは、あるカスタムオーディエンスの人物像に、似た方々の集合体です。ちょっと意味が分からないかもしれないですね。ゆっくり説明します。



例えば、あなたがネットで売っている商品が、「消臭スプレー」だとします。ある程度、販売数を伸ばして、「消臭スプレー」の販売数が1,000個を突破したとき、「消臭スプレーの購入者」というカスタムオーディエンスを作ったとします。



このカスタムオーディエンスの中には、「消臭スプレーの購入者」の趣味・趣向が含まれています。なので、消臭スプレー購入者の”類似オーディエンス”を作成すると、「消臭スプレーの購入者」と似たような趣味・趣向を持った人たちの集合体が作れます。

類似オーディエンスのイメージ画像



「消臭スプレーの購入者」が、例えば “整理・整頓” や、”家事” や、”お薬” に興味がある方たちだったら、消臭スプレー購入者の”類似オーディエンス”では、似たような趣味・趣向を持った方々が、多く含まれることになります。



「消臭スプレーの購入者」の”類似オーディエンス”を対象に、消臭スプレーの広告を表示させたら、どうなるでしょうか…? この類似オーディエンスは、「消臭スプレーの購入者」に趣味・趣向が似た方たちの集合体でしたよね。



なんとなく予想できるかと思いますが、ほとんどの場合、類似オーディエンスを使わなかった広告よりも、効率の良い広告になります。しかも、上手くいった場合は、びっくりするほど効率の良い広告になります。これが、類似オーディエンスです。



では、話を戻して、カスタムオーディエンスはどのように作られるのでしょう?そこで登場するのが、前述した、マーキングです。



マーキングで収集したデータを元に、「〜の条件で、カスタムオーディエンスを作ってください」という命令を、Facebook広告マネージャに出すことが出来ます。



類似オーディエンスを作るためには、元となるカスタムオーディエンスが必要ですし、カスタムオーディエンスを作るためには、マーキングが必要です。

だから、マーキングが必要なんですね。

ただし、例外がございます。



カスタムオーディエンスの作り方には、顧客のリストなどのデータそのものを、Facebookにアップロードするやり方も用意されております。この場合は、マーキングを取得しなくても、カスタムオーディエンスを作ることができます。



ただ、カスタムオーディエンスを作れたとしても、マーキングができる環境を作っていなかった場合、その広告で何件の購入者を生み出せたかという、未来の”計測”ができないので、そこは注意が必要です。



以上、カスタムオーディエンスについてのお話でした。

とても長くなってしまってすみません。

途中で出た他の専門用語などについては、また別の機会にお話しますね。


ハナタ


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