イベント集客の手順(1) 〜既存アセットの確認〜
知り得る全てを書きます
このシリーズでは、イベントを開催し、集客する際のやり方を、ハナタなりにお話します。
ハナタは今まで、20件ほどのリアルイベントの集客に関わりました。そのどれもが大成功というわけではないです。
集まりがイマイチだったこともありますし、逆に想像以上にラクに集まったということも、少ないですが、あります。
前もって知っておけば、当日もっと良いイベントに出来たかもな、と感じることもあり、皆様にはぜひそういった思いをしてほしくないと、こちらの記事をしたためるに至りました。
予定では4話構成で
1.既存アセットの確認(本記事)
2.広告出稿の前に確認したいこと
3.広告予算の立て方と広告のメンテナンス
4.広告媒体の選び方とイベント予算の回収の仕方
みたいな感じの内容で書こうかと思っております。ちょっと文章の流れで多少変更があるかもしれません。
それでは、かなり長い文になりますが、お付き合いください。
企画段階から集客の観点を
本当は、イベントを企画する段階から、集客の中でやらないといけない工程は始まっています。
なぜなら、そもそもニーズのないイベントを実施しようとしているのだとしたら、それ自体が集客の観点で大きなマイナスだからです。
もしデータの収集が可能な場合は、イベントの内容を考える時点で、データを見てみましょう。
データから、どんな内容にしたら多くの方に参加していただけそうか、時間帯や場所も含めて、よくよく考えて企画をたてましょう。
既存アセットの内容と確認
早速、内容に入っていきます。イベントの内容と会場、日時が決まったら、まずは既存のアセットを確認しましょう。
(アセット=資産。ここでは、お金をかけずに使える既存の集客手段のこと)
アセットとしてあげられるものは、下記のパターンが多いでしょうか。
1.既存会員(提供している既存サービスの会員や、メルマガ会員)
2.運営中のSNSグループ(LINEやFacebook)
3.SNSアカウントのフォロワー
4.オフラインでのつながり(シンプルな友人関係など)
5.今までのWebマーケティングで貯めたデータ(これだけ少し例外です)
1の「既存会員」に関しては、例えばWebサービスを既に運営している場合などです。
その会員にメール等で連絡できる場合は、お金をかけずにある程度の人々に連絡できる貴重な資産なので、ぜひ有効に活用しましょう。
メールでなくても、例えばサービスの中で会員にお知らせが飛ぶように作ってある場合は、その連絡チャネルも貴重な資産となります。
サービス開発の際に、そういった連絡導線をあらかじめ作っておくことも、非常に大事なことだと思います。
ただ、この場合、せっかく自社のサービスを利用していただいている大切な方々なので、むやみに連絡を飛ばしてうるさく思われないよう、細心の注意をはらって連絡をしましょう。
深夜に連絡を送信しない、無駄に長文を送らないなど、自分がされて嫌なことは、絶対にしないようにしましょう。
2の「運営中のSNSグループ」は、Facebookグループや、LINEの公式チャンネル等があるかと思います。
以前、イベント等を行ったときに参加者に案内していたり、既にある程度の人が集まった環境があり、今回実施しようとしている内容に、その方々が興味を持っていただけそうであれば、ぜひお知らせしましょう。
3の「SNSアカウントのフォロワー」は、自社で運営しているSNSアカウントのフォロワーにもちゃんと告知しましょうという話なので、細かい説明は割愛します。
Twitterアカウントに関しては、一度ではなく、複数回、できるだけ内容を変えて告知するとよいでしょう。
もし過去にPeatixでイベントを掲載している場合は、Peatixにもフォロー機能がありますので、フォロワーがもし数人だったとしても、しっかりと活かしましょう。
今回のイベントで、さらに数人フォロワーが増えるかもしれないですし、現フォロワーのうち、たった一人でも参加していただけるかもしれません。
少なくとも、まったく接触したことがない方に向けてお金をかけて広告を回すより、はるかに集客効率が良いはずです。
4の「オフラインでのつながり」は、シンプルに友達に、今度こんなことやるから来てよ~という手法です。ただ、これにも注意点があります。
よく、友達に声をかけて集客を済ませる算段で進めてしまう方もいらっしゃるのですが、意外と、友達、来てくれないです(笑)。
でもそれは、しょうがないことです。友達にも色々都合があります。関係性や好き嫌いに関係なく、体を移動させてその日その場所に赴くことは、大変な労力を使いますから。
友達を呼ぶという手段に頼りすぎないよう、企画段階から、ぜひご注意ください。
5の「Webマーケティングで貯めたデータ」は、少し専門的な話になります。
リマーケティングという言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。
自社で持っているホームページや、過去に作ったイベントのLP(=ランディングページ)なども、きちんと準備をしておけば、活かすことができます。
ただ、これには事前準備が必要なので、イベントの集客をする段階から、その「仕掛け」をしても、遅いかもしれません。
ぜひ、次回以降のイベント集客のために、知っておいてください。
FacebookやTwitter、その他の広告では、自社のホームページに来た人たちがどんな人だったかを、データとして貯めておく機能がございます。
ただ、これを実現するには、予め、Webサイトに訪問者が来る前に「仕掛け」をしておく必要があります。
この「仕掛け」のことを、Pixel(ピクセル)とかタグと呼びます。
イベントを開催する可能性がある企業やブランドのホームページを作る時点で、設置しておくことをおすすめします(※専門用語では「イベントトラッキング」といいます)。
既存のアセットについて軽くご説明したところで、いきなり少し残酷なことを言います。実は、既存アセットからの集客成功率は、大抵の場合、驚くほど低いものです。
5つの中で最も望みが持てるかと思われる、1の「既存会員」でも、内容によっては1割〜2割くらいの方々が参加してくださるかもしれませんが、それでも、1割2割の世界です。
でも、ぜんぜんガッカリする必要はないです。少なくとも、ハナタが担当してきたあらゆるイベントの集客では、ほぼそういった状況でした。
逆に言うと、既存会員の反応率がいかに低いかが、よくわかりますね。
自社でサービスを運営していて、どれだけ会員を休眠させないかという課題があるとしたら、これもなかなか大変な作業だと思います。本稿とはズレますが。
これについても、いつか記事にしますね。
第1話はここで終わりです。まずは企画から既存アセットの確認まででした。
第2話はこちらです。
お読みいただき、ありがとうございました。
ハナタ
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