映画館で開催するダンスイベント「D-PRIDE Vol.4」【集客レポ】
ポップというダンスをご存知でしょうか。分かりやすく言うと、ロボットダンスのようなダンスです。
ロボットダンスはポップダンスの中の一部の動きで、ポップダンス全体では色んな動きや技があります。バトルやショーを観に行くと、その技巧の幅広さや奥深さに驚かされます。それは、生で観ないと到底感じることのできない、肉体で作り出す芸術です。
そんなポップダンスのバトルイベント「D-PRIDE Vol.4」の集客を、2017年の冬にお手伝いさせていただきました。D-PRIDEを主催しているのはプロ・ポップダンサーのKITEさんです。彼は国内外の大会で何度も優勝していて、Former Actionというダンスチームにも所属されている、世界的なダンサーです。
D-PRIDEの特徴はなんと言っても場所です。新宿バルトナインという映画館の、舞台挨拶用のステージを使ってダンスバトルを繰り広げます。クラブやライブハウス等で行われることの多いダンスバトルが、映画館という馴染みの深い場所で行われるところに、このイベントの最大の特徴があります。
ダンスバトルイベントは元来、ストリートダンスに関わりがない方たちからは、なかなか立ち入りにくいイメージがあります。
理由は色々あると思いますが、そもそもチケットをどこで買うのか、いつどこで行われているか等の、参加の仕方が分からないという問題。あるいは、そもそもそんなイベントあるの？という、認知度の問題もあるかもしれません。
そういう入りにくい世界へ、全く違う生活圏の方々に来ていただくという課題を考えた時に、”場所”という要素は、とても大きなカギになってきます。
D-PRIDEはそういった意味で、ストリートダンスシーンを新しい形で発展させられる可能性を秘めた、大きなチャレンジをしているイベントだと思います。
D-PRIDEの集客では、まずはFacebookイベントページを立てました。これにはワケがあります。
Facebookイベントページは、参加するか否かを「参加」「不参加」「未定」の三択から選べます。ここがポイントで、主催者がイベントページに投稿をすると「不参加」や「未定」を選んだ人にも、プッシュ通知が飛ぶシステムになっています(デフォルトでは)。
集客の中で最初の目的は、イベントの告知に接触した方が、この三択のどれかを選んでくださることにあり、始めから「参加」を厳密に狙いにいく必要は、ないのです。
むしろ、広告で申し込みサイトへ誘導し、参加の確約を獲得しようとすると、広告費がとても高くなってしまいます。広告によってサイトに来た人が、初めの接触で必ず申し込んでくれるとは、限らないからです。
イベントやダンスそのものに対しての理解が浸透しきっていない方を、イベントに呼ぶ場合の戦略として、ターゲットとなる方々に何度か接触できる”繋がり”を作っておくことが大事です。
先述したFacebookイベントページでの三択は、まさにその”繋がり”を意味しています。イベントページで三択に答えてもらった方には、その後、投稿をすることで、何度も、広告費をかけずにこちら側のメッセージを伝えることが出来ます。
そのため、このケースの広告は［Facebookイベントページで出欠ボタンを押してもらうこと］に目標をおいて出稿しました。
その結果、オールナイトイベントで、且つ、ポップダンスという、ストリートダンスに触れたことがない方からすると、あまり聞き慣れないジャンルのダンスイベントで、300人近い集客に成功しました。しかも、この時のイベントの会場内のムードも、とても良かったです。
ムードが良くなった理由を考えます。
この時は、KITEさん自身のSNSやブログをはじめ、Facebookイベントページでも、集客開始からイベント直前まで、ゲストやイベントの内容等について、小出しに情報を発信していきました。
その結果、イベントの内容をちょうど良い頻度とスピードで伝えられ、本当にコンテンツに興味を持った方々が、多く集まってくださったのかな、と思います。
この時の集客でも、KITEさん達のイベント主催側のスタッフと密に連絡を取り、段階段階で細かくInstagramやTwitter上の振る舞いを調整し、投稿していただいておりました。
スタッフの方々の理解と、実際の動き、広告側の動き、すべてが綺麗に噛み合って初めて実現できる、無理のない、スマートな集客プロジェクトだったように思います。
イベントのレポートがどこかに残ってないかなと思い、検索したのですが、どこにも残っていなかったです^^; D-PRIDEは、またやるかもしれないので、ぜひその時にはチェックしてみてください。
ハナタ
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